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カテゴリ:就職について

就職がしやすいと考え歯科衛生士になることを選んだのですが、就職がしやすかったり求人応募が多いという事は、辞める人が多いからではないかと気になってきました。実際に歯科衛生士を辞めてしまう人は多いですか?なぜ辞める人が多いのですか?

  

歯科衛生士は国家資格の取得が必要な職業でもあり、他の職業に比べても求人の需要が高く、就職がしやすいというのは一般的な考え方だと思います。
歯科衛生士の離職率は日本歯科衛生士会の「歯科衛生士の勤務実態調査 報告書」を読むと5年で40%が退職、10年で60%弱が退職しているということなので歯科衛生士の離職率は高い方ではないかと考えられます。

その理由としてまず、女性が多い職業だからという事があると思います。
歯科衛生士の性別は女性が99.0%、男性が0.4%とという圧倒的に女性が多い職業です。
女性の場合、結婚や出産・育児といったライフステージの変化によって働き方を変えなければいけなくなる場合が多く、離職率が上がってしまう原因になっています。

その他に多い原因は、職場の人間関係が上手くいかないことが多々あるということです。
歯科衛生士が働く職場は主に歯科医院ですが、個人経営の小さな歯科医院が多く、閉鎖的な職場環境でスタッフの数も少なく、経営者である院長やスタッフの中の一人との関係が上手くいかないだけでも大きなストレスになりやすく、職場の人間関係のストレスは自分だけの力で何とかすることも難しく離職につながりやすい原因になります。

その他にも給与、待遇面の不満や仕事内容への不満などもあげられますが、最近の傾向としては歯科衛生士も柔軟な働き方ができる環境になってきたことも離職率を高める原因になっているのではないかと言えると思います。
先程、離職の原因であげた女性のライフステージの変化による離職に対応して女性が働きやすい環境を整備する歯科医院が増えてきました。また、一つの場所に囚われず様々な場所で歯科衛生士の資格を活かしてフリーランスとして働く歯科衛生士の存在も多く目にするようになってきました。
そう言ったことから、今での歯科衛生士の働き方とは違う働き方の選択肢が増えたことが歯科衛生士の離職率を上げる要因の一つになってきているのではないかと思います。

歯科衛生士の離職率の高さや原因をあげてきましたが、自分自身の将来の理想の働き方に合わせて離職や転職することは悪いことではないと思います。
一度、歯科衛生士を辞めてしまったとしても歯科衛生士には国家資格という強みや、求人の多さ、就職のしやすさ、そして柔軟な働き方ができるというメリットがあるので、自分自身が生き生きと働ける職場を見つけることもできると思います。

歯科衛生士の仕事は歯を通して多くの人の健康づくりに貢献できるやりがいがあり、社会に不可欠な仕事です。これからも多くの歯科衛生士さんがそれぞれに合った場所、働き方ができるようになり歯科衛生士の仕事を充実させられる環境になっていけばいいと思います。

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