歯磨き指導
国家資格を取得した方が就業することのできる職業である歯科衛生士の仕事内容の中には、歯石を取り除く作業をおこなったり、差し歯や詰め物の型を取る作業、X線写真の撮影の補助などがあり、基本的には医師の補助業務を担当することになります。
その一方で、患者などに対して歯磨き指導をおこなうことも、歯科衛生士にとっては大切な仕事内容の一つとされています。実際の歯磨き指導に関しては、用いる歯ブラシと歯磨き剤を提案するケースや、患者が普段使用している歯ブラシなどを持参してもらって指導をしている場合が多いです。その際には歯に付着してしまっている食べ物のカスなどを除去することの他に、プラークコントロールをしっかりと行うことのできるように指導することが一般的になります。
歯に着色を施してから実際に患者に歯磨きを行ってもらい、その後に着色した部分が残っていることを鏡に映し、実際に目で見て確認してもらうことも効果的とされています。歯ブラシの正しい使用方法として、食後には必ず歯磨きを行うことを提案したり、歯ブラシを使用する際の力の強弱についても指導することも必要とされています。
あまりに強い力で磨いてしまった場合では、歯が削られてしまい知覚過敏になってしまうこともあるために、徹底した指導が求められています。また、歯科衛生士によっては、通常の歯ブラシの他に、歯間ブラシや電動歯ブラシの使用方法を指導する場面もあり、患者の口内の状態を常に良好な状態に保つことを心掛けています。