働き方について
近年では超高齢化社会といわれているように、近い将来に高齢者が人口の大半を占めていくであろうことは想像に難くありません。しかし、逆に高齢者のための介護や看護、医療といった需要は今後も増加の一途をたどっていきますので、全体的に見ると、歯科衛生士の業務が激減する可能性が低いといえます。 また、歯科衛生士は業務の性質上、夜勤などはほとんどなく、日中勤務が基本となっています。さらに、休憩や帰宅が定時に行えるというメリットもありますので、人気のある職業の一つです。
歯科衛生士の需要は多く、結婚や出産を機に退職した女性であっても、子育てが一段落してから再就職できる可能性が高いため、近年では女性がこの資格を取得するケースも増えてきました。定時で帰ることができ、休日もきちんと取得することができるため、子供が小さいうちから再就職しているという女性もいて、今後も資格取得者は増加することが見込まれています。
ただ、今後人口が減少してきたとき、現在の歯科衛生士の就職先の大部分を占めている歯科診療所は徐々に減少していくことが考えられます。 一方で、介護施設などからの需要が考えられますが、待遇が現在よりも悪くなる可能性もないわけではありません。このような状況においては、現在の資格以外にも医療事務や介護職などの資格を取得して、多面的に対応ができるスペシャリストになるというのも一つの方法ですし、勤務先を変更するというのも一つの方法といえます。