歯石取り
歯科衛生士の仕事の中でも、歯石取りは割合の多い業務です。歯石は健康な状態の人にも付着するものであり、放置してしまうと虫歯や歯周病の原因となるものですので、重要度も高い業務となります。
専門の機械を使用して歯に付着した歯石を削っていく作業ですが、上手におこなわなければ、歯や歯茎などを傷つける恐れがありますし、歯石は残ってしまうとそこからまたすぐに増えて行きますので、非常に繊細かつ丁寧な作業が要求されます。 スケーラーと呼ばれる専用の器具を使用して除去をおこないます。
スケーラーにはさまざまなタイプがあり、金属でできているもので歯石に直接アプローチするもののほか、超音波を用いた超音波スケーラーでは、毎秒何万回という微小振動を与えることによって、歯石の除去をおこないます。また、ペースメーカーを使用している患者さんに対しては、超音波タイプではペースメーカーに影響を与えてしまう可能性もあるため、エアースケーラーを使用して歯石除去を実施したりもします。
技術力は当然必要になりますし、治療後は今後歯石や歯垢などがつかないようにしたり、歯槽膿漏などのその他の歯科疾患を防いだりするにはどのようなオーラルケアをする必要があるかといった、専門知識が必要な指導も患者におこなわなければなりません。