
医療事務
意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科衛生士としての勉強をする際に、医療事務の内容も学ぶことになります。というのも、規模の小さい歯科診療所などでは、歯科衛生士のほかに受付や事務員を雇用していないというケースもあるからです。

医師が事務手続きをするような時間的余裕はありませんので、医療事務も周囲のスタッフがしなければならないことも。国家資格ではありませんが、民間資格として医療事務の資格を認定しているものは多数あります。
医療事務は特に資格が必要なものではありませんが、雇用主が歯科衛生士を探しているというときに、医療事務職の資格を持っている人がいればすぐに戦力になると判断して、採用するというケースも考えられます。
診療報酬点数の計算やレセプトの作成は、専門知識がなければすぐに業務を行うことが困難ですが、医療事務職の資格を持っている人はこれらについても学んでいますので、すぐに対応できます。 歯科クリニックで勤務している歯科衛生士の割合は約90パーセントといわれていますが、その多くは医師と数人のスタッフのみで仕事をこなしており、専門の事務員を雇っていません。そのため、今後転職や再就職の可能性がある歯科衛生士であれば、なおさら取得しておきたい資格の一つといえます。